サマリ
本日(5/27)の国内ニュースでは、デジタル庁が生成AIの調達・利活用ガイドライン案に関する意見募集の結果を公表し、各省庁にAI統括責任者(CAIO)を設置する方針を掲示したほか、JR西日本がFAQサイトに生成AIチャットボットを導入する実証実験を開始。永平寺町では空き家情報サイトでリノベーションイメージをAIが自動生成し、移住促進を図る試みが始まり、JALにおいてはRAG構成の生成AIシステム「JAL-AI」を全社展開。さらにYouTubeで1分間の生成AIニュース動画が配信され、ユーザーのキャッチアップ手法も多様化している。
一方海外では、CapgeminiとSAPがMistralソリューションを機密業界向けに共同展開し、Nvidiaは中国向け廉価版Blackwellチップを6月に投入予定。OpenAIはソウルに初のオフィスを開設し、SalesforceがInformatica買収でデータ管理基盤を強化。米司法省はGoogleとCharacter.AIのライセンス契約を調査し、Microsoft AzureはxAIやMeta、MistralのAIモデルをホストすると発表するなど、インフラ投資と規制対応、人材争奪が同時多発的に展開し、生成AIエコシステムの成熟段階に移行しつつある。
国内の生成AIニュース
行政の生成AIガイドライン案 意見募集結果を公表
デジタル庁が「行政の進化と革新のための生成AIの調達・利活用に係るガイドライン(案)」に対する意見募集の結果を公表。官民連携でのAI導入に向けた制度設計を進める。情報ソース
府省庁にAI統括責任者(CAIO)を設置
デジタル庁は各省庁にAI統括責任者(CAIO)を置き、生成AIの利活用ルールを策定。リスク管理と活用の両立を図るガバナンス強化が狙い。情報ソース
JR西日本、生成AIチャットボット実証実験開始
JR西日本がおでかけネットFAQページで、生成AIを活用したチャットボットの実証実験を5/29から開始。自然言語での問い合わせ対応を検証。情報ソース
空き家情報サイトでAIリノベ提案開始
永平寺町が空き家情報を掲載するサイトで、生成AIによるリノベーションイメージを自動生成し、移住促進を支援するサービスを開始。情報ソース
JAL、RAG構成の生成AIシステム「JAL-AI」を構築
アバナード支援のもと、日本航空グループがRAG(検索拡張生成)構成の社内生成AIシステム「JAL-AI」を全社で導入。ナレッジ検索や問い合わせ対応に活用。情報ソース
1分生成AIニュース動画をYouTubeで配信
1分間で最新の生成AIトピックをまとめた短尺ニュース動画をYouTubeで公開。Google AI機能や注目モデルを手軽にチェック可能。情報ソース
海外の生成AIニュース
CapgeminiとSAP、Mistralソリューションで提携
フランスのIT大手CapgeminiとドイツSAPが、Mistral開発のカスタムAIソリューションを金融や公共、防衛など機密業界向けに共同展開する提携を発表。情報ソース
Nvidia、中国向け廉価版Blackwellチップを投入へ
Nvidiaが米国の輸出規制を受け、中国市場向けにBlackwellアーキテクチャ採用の廉価モデル「6000D/B40」を6月から投入予定。価格を大幅に引き下げ。情報ソース
OpenAI、ソウルに初オフィス開設
生成AI需要増を受け、OpenAIが韓国ソウルに初のオフィスを開設。現地法人化と人員採用を通じてパートナーシップ強化を図る。情報ソース
Salesforce、Informaticaを約8兆円で買収
Salesforceがデータ管理プラットフォームInformaticaを約80億ドル(約8兆円)で買収へ。生成AI対応製品の基盤強化を狙う大型M&A。情報ソース
米司法省、GoogleとCharacter.AI契約を調査
米司法省がGoogleによるCharacter.AIのライセンス契約を独占禁止法違反の可能性で調査開始。契約回避のための手法か精査。情報ソース
Microsoft Azure、外部AIモデルをホスト
MicrosoftがAzureでxAIやMeta、Mistralなど競合AIモデルをホスト提供開始。クラウド基盤での多様なAI活用を後押し。情報ソース