【No.B007】生成AIの偽情報に騙されるな!正確な情報を得るための3つの方法

はじめに

対象者:ハルシネーション(偽情報)が怖くて生成AI利用を躊躇している人
ゴール:
チャット型AI利用時により正確に情報をつかむことができるようになる
制約条件:オンライン

Chat-GPTとかって一見便利そうなんですが、偽情報も混ざっていて

正直実用に耐えられないと思っています…

確かに不正確な情報を出力することはあるけれど、最近はWeb情報と照合して

正確性を高める技術が発達しています。一緒にみてみましょう!

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[参考] ハルシネーションはなぜ起こる?
生成AIのハルシネーション(幻覚)は、AIが現実とは異なる情報を生成してしまう現象のこと。主な原因は、訓練データの偏り、不足、モデルの複雑さ、確率的生成、曖昧なプロンプト、言語モデルの限界、推論の限界などが挙げられる。対策としては、モデルそのものを調整する必要があるが、ユーザーに明確なプロンプトを入力することでも改善することも可能。
(これをプロンプトエンジニアリングという)

解説

今回は一般的なプロンプトエンジニアリング(Few-shotやChain-of-Thought等)について記載するのではなく、チャット型生成AIが有する機能でハルシネーションを予防する方法を記載していきます。質問内容はいずれも、以下の質問を投げています。

OpenAIがGPT-4oを発表したのはいつですか。

結論からいうと、今回紹介する3つのサービスは比較的最近の出来事もWebの情報ソースからしっかり吸い上げて出力できていました。したがってどれを使うべきかは難しいところではありますが、有料であればPerplexity、無料で使うのであれば好きなものを選択・併用するのが良いかと思います。

Copilot(Bing AI)を利用する

Copilotは、MicrosoftがBingの検索エンジンに統合したAI対話機能です。ChatGPTと同じGPT-4言語モデルを使用しており、自然な会話形式でさまざまな質問に回答できます。従来はMicrosoft Edgeブラウザでしか使えませんでしたが、現在はGoogle Chromeなど他ブラウザでも利用可能になりました。検索結果を参照しながら高い回答精度を実現しており、ChatGPTに比べてリアルタイム性と情報源の信頼性が高いのが特徴です。

実際に使ってみると、回答内容に対して情報ソースとなるWebサイトを記載してくれていることが分かります。厳密にいえばソースサイト自体の信頼度という議論もあるのですが、個人ブログ等でない限りはある程度の正確性は担保できると考えてよいかなと思います。

図1.Copilotでのチャット画面

Geminiを利用する

Geminiは、GoogleがChatGPTに対抗するために開発した大規模言語モデル(LLM)です。文章、画像、音声、動画などマルチモーダルなデータを処理できるのが特徴で、自然な会話や高品質な文章生成が可能です。無料版と有料の高性能版(Gemini Pro/Advanced)があり、有料版ではより高度な機能が利用できます。最新情報を学習し、検索結果を参照して回答を生成するため、常に新鮮な情報を提供できます。また、Google Workspaceと連携しており、ドキュメント作成などの業務にも活用可能です。

Geminiの特徴としては、回答文が出力された後に下図一番下にあるGアイコンを押すとCopilot同様、情報のソースを探しに行ってくれます。緑でマーカーされている部分はGoogle検索で類似コンテンツが探索できた部分になります。

図2.Geminiでのチャット画面

Perprexityを利用する

Perplexityは、URLを入力するとWebページの要約をしてくれる対話型AIサービスです。GPT-4やClaude3 Opusと同等の性能を持ち、提示されたURLの情報を参照して質問に回答します。無料版(GPT-3.5)では一定の制限がありますが、有料版(月額20ドル)を利用するとGPT-4やClaude3 Opusなど高性能モデルが使え、ファイルのアップロード制限もなくなります。検索範囲を絞ることができ、最新データに基づいた回答が可能です。自動で要約してくれるため、冗長な文章を端的にまとめられます。マルチモーダル対応で画像の文字起こしなども可能です。Google拡張機能やスマホアプリからも利用でき、文章の校正や知識の補足、プログラミングなど幅広い用途に活用できます。

同じように検索をかけるとCopilotと同様、自動でソースを探してくれます。

図3.Perplexityでのチャット画面

また気になることがあればUpdate掛けたいと思います。

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