【No.L013】OpenAI APIの取得方法: 5分で完了する手順

はじめに

自作プログラミングの中にGPT-3.5などの大規模言語モデルを組み込みたいときに備えて、今回はOpenAIでAPIを取得する方法を展開。利用の際は有償(従量制)になるため、使い過ぎにご注意。

LLM(大規模言語モデル)の使い方
簡単にいうとローカル利用とAPI利用の2種類が存在する。ローカル利用のメリットは、無料で使えるものが殆ど&外部に情報を出すことがないのでデータの秘匿性が守られること。APIのメリットは、大規模LLMを動作させるための処理リソース確保が不要なこと。特にGPT-3.5のように数千億を超えるパラメータをもつ大規模言語モデルは高性能のGPUがないと動作しないため、APIが主流になりつつある。


【代表例】

API利用のLLM:GPT-3.5以上(OpenAI), Claude(Anthropic), Gemini(Google)
ローカル利用のLLM:GPT-2(OpenAI), Llama(Meta)

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手順

OpenAIにログイン
まずはOpenAIのAPIサイトにログインする。Googleアカウントがあれば、新規登録しなくても利用可能(OpenID Connect)。ログインしたら以下のようなページに遷移するので、ChatGPTではなくAPIの方を選択。

図1.ログイン画面

②支払い方法の設定
左端のほうにカーソルをあてると、下図左側のようなフレームが出現するので、[Settings]→[Billing] と進める。Credit remaining が残高を表しており、APIを使用すると種類や量によりこの数が減っていく。[Add payment details] を押すと、クレジットの指定が可能(個人利用の場合はIndividual を選択)。
※自動引き落としが怖い方は、DefaultでONになっているので気を付けること。(途中でAutomatically…と記載がある部分のチェックを外す)

図2.支払情報画面


③APIの取得
左フレームの[API keys] を選択し、[Start berification] をクリック。

図3.API keysの画面

その後、電話番号を入力。電話番号は例えば、080-xxxx-xxxx であれば最初の0を除いた「80xxxxxxxx」を入力すると、6桁のcodeが送られてくるのでそれを入力する。すると以下の画面が表示されるのでCreate secret key のボタンを押してAPIKey を作成。出てきたKey は再度出現することはないので大切に保存すること。

図4.API key払い出し画面

以上でAPIの取得は完了。

Appendix

料金についてはOpenAIの料金に関するページで確認可能。
例えば、GPT-3.5 Turboのinstructタイプであれば、入力100万Tokenあたり1.5ドルとなる。2024.4時点での料金表は以下の通り。

図5.APIに関する料金(GPT-3.5)
モデル入力/1,000Token出力/1,000Token
GPT-4 Turbo$0.01$0.03
GPT-4$0.03$0.06
GPT-3.5 Turbo$0.0005$0.0015
GPT-3.5 Turbo-instruct$0.0015$0.002
表1.GPTの主な料金

GPT-4とGPT-4 Turboの違いが気になる方もいると思うが、これはTurboのほうが入力可能なToken数が増え、更により新しいデータで学習が行われて正確な表現を返すようになっているので基本的はTurboを選んでおけば良い。なおGPT-3.5 Turbo-instructの”instruct”はRLHFと呼ばれる人間によるフィードバックを行い、より適切に回答できるよう改良されたもの。

ちなみに自分の入力した文章がどれくらいのToken数かを確認したかったら、OpenAIのTokenizerというサイトで確認が可能。

図6.Tokenの数をカウントするWebツール(Tokenizer)




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